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2020年4月27日
ドイツとイギリスがワクチン開発に名乗り、日本は「ステイホーム週間」始まる
【緊急開催 鈴木一之のオンライン株式セミナー】
みなさま、鈴木一之セミナー事務局です。
ご無沙汰しており失礼いたしました。
このたび、鈴木一之が初めてオンライン株式セミナーを開催することになりました。
いつもは対面型のセミナーですが、外出自粛の今は開催が困難です。
初となるオンラインではございますが、いつものように鈴木の鋭い経済分析と
銘柄分析を披露させていただくことで、皆様の思考整理に役立つはずです。
先行き不透明感の強い今こそ、鈴木一之の見解が求められます。
この機会をお見逃しないよう、ふるってご参加ください。
※前回セミナー参加様には、4月23日に特別価格でのご案内メールを送付しております。
参加ご希望の方は、そちらのメールにご返信をよろしくお願いいたします。
【開催概要】
開催日時 令和2年5月7日(木)19:00~20:00
費用 2,480円(税抜)
(ご入金は上記の価格に消費税を乗じた2,728円になります)
※Zoomというオンライン会議システムを利用します
オンラインセミナーへの参加を希望される方は、
にメールをお送りください!
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◎日経平均(24日大引):19,262.00(▲167.44、▲0.86%)
◎NYダウ(24日終値):23,775.27(+260.01、+1.10%)
鈴木一之です。皆さま、お変わりはございませんか。
風は強いですが関東地方は今日もよいお天気です。まもなく4月も終わり、薫風薫る5月の訪れ。気持ちのよい季節の到来です。
というのがこの時期のいつもの挨拶となりますが、今年は少々様子が異なります。「ステイホーム週間」、おうちにとどまるGWの始まりです。
新型コロナウイルスの脅威が去りません。先週はドイツ、イタリア、スペイン、そして米国で外出規制の一部がそろりと解除され、トンネルの先の小さな明かりのような経済回復の希望が広がりました。しかし今週はそこからさしたる展開もなく、一進一退です。
先週のマーケットには驚愕の展開が待ち受けていました。原油価格がマイナス水準にまで急落したのです。限月交代に関連する技術的な要素が強いとはいえ、WTI先物価格はマイナス37ドルまで下落し、需要と供給のバランスが完全に失われています。
OPECプラスが難航の交渉の末に970万バレル/日の減産合意に達した翌日、IMFが世界経済見通しを発表し、今年の世界の成長率を従来の+3.3%から▲3.0%へと大幅に下方修正しました。そこから1週間後に原油がマイナス圏に突っ込みました。
エコノミストの予想が必ずしも当たるとは限りません。むしろ極端な予想が出てくると、人々はなんとかそれを回避しようとして慎重に行動するために、予想値が出たことによってかえって予想外れに終わることが多いものです。IMFの見通しを素直に信じる人は市場関係者の間には少ないように思います。
しかし時期が時期だけに、衝撃は大きかったようです。今回はその1週間後に原油価格が急落するという事態に至りました。原油の掘削リグは毎日休まずに稼動しているため、原油はどんどん地下からくみ出されます。それに対して各国の航空路線は9割以上が運休し、自動車工場での生産は止められ、外出禁止令によってガソリン需要も急減しています。
原油在庫はたまる一方で、岸壁在庫や海上でのタンカー在庫までが積み上がっています。このまま行けば世界の原油備蓄基地は6月には満杯になる見通しで、引き取り手のいない原油が市場にあふれかえっています。
週末にかけて原油市況はひとまず混乱は収まりました。しかし実体経済は短期的には何も変化が起きていませんが、今後どこまで波紋が広がるか。誰もが恐れています。
FRBとECBはジャンク債まで資産買い入れの対象まで拡大し、信用リスクの高まりを封じ込めています。巨大な企業倒産だけは何としても出さないという、リーマン・ショックの反省がここで生きています。
歴史的な原油市況の急落が今週以降のマーケットにどのような変化をもたらすのか、どんな場所に変化が生じるのか、それを世界中が固唾を飲んで見守っている状況にあります。
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それでも世界中の株式市場は、いったんは落ち着きどころを探り当てたという感じです。ボラティリティはなかなか下がりませんが、ここからさらに下値を売りたたく材料も少なくなりつつあります。
感染者の数は(日本を除いて)減少し始めました。日本もGWを乗り切れば少しずつ世間の見る目も変わってくる可能性があります。
ドイツのコッホ研究所、イギリスのオックスフォード大学、人類の英知を集めた研究機関がコロナウイルスのワクチン開発のフェーズ1を認可したということですから、時間は多少かかりますがワクチンはいずれ開発されます。あとは時間との闘いです。
どの国でも中小の製造業と無数に存在する飲食店、個人商店をいかに生き永らえさせるかで必死です。それが各国政府に最も求められている役割です。
反対に買い材料はいくつか手元に集まり始めました。ひとつは決算発表で、もうひとつがくどいようですが景気敏感株の値動きです。
決算発表に関しては、先週のオムロン(6645)とアドバンテスト(6857)が出色です。
オムロンの前期決算は、
(後略)