成長に不可欠な「先行投資」

この2つが重要なのは、業績動向の先行指標になるためだ。「企業が成長していくには設備投資は必要。また、事業を拡大していくには従業員を増やすことも必要だ」と株式アナリストの鈴木一之さんは話す。まだ業績には表れていないが、水面下で成長の布石を打っている企業を見つけられれば、割安な価格で有望株を仕込める。

ただし、この2つの数字が伸びているからと言って必ずしも成長銘柄というわけではない。「企業の設備投資にもリスクはある。売り上げにつながらない可能性もあるので、設備投資の内容や従業員数が増えた理由のチェックが必要だ」と鈴木さんは続ける。