株式アナリストの鈴木一之です。
2021年10月の「HOTな銘柄、COOLな銘柄」をお届けします。
最初に株式市場の全体から見てまいります。
10月相場の最大の焦点は国内では衆院選、海外ではエネルギー価格の高騰とそれに関連して米国の金融政策でした。
全体相場の振り返り
8月末から9月初旬にかけて急速に流動化した日本の政局の行方は、9月の自民党総裁選、岸田文雄新総裁の誕生を経て、10月はいよいよ衆院解散、総選挙へと発展しました。
岸田新総裁(首相)が選出された間髪を入れずに、臨時国会の召集、冒頭の所信表明演説、「改革」よりも「分配」を前面に打ち出したその内容、分配の原資としての金融所得税への言及、各党からの代表質問、そして金融所得税の封印、という様々な要素が目まぐるしく出入りしました。