1月相場は、昨年までと物色の流れが大きく変化しました。好調だった高成長株が一斉に下落に転じ、反対にそれまで不調を極めたバリュー株、株価が低い位置に置かれていた銘柄が一斉に上昇に転じました。
背景にあるのが資源エネルギー価格の上昇と、米国を中心とする政策金利の引き上げ機運です。インフレの到来が本格的なものとの見方に変わり、決して一時的ではない物価の上昇が現実のものになったとの見方が強まっています。
さらにその背後には、コロナウイルスのオミクロン変異種の感染拡大が横たわっています。3年目に入ったコロナ禍は、依然として世界中で猛威をふるっています。ワクチン接種や治療薬の開発は進められているものの、新規の感染者数の拡大は収まらず、物流の混乱は続いており、半導体を中心に調達がむずかしい基礎素材が数多く存在します。