全体相場の振り返り
8月の株式市場は大荒れの月となりました。
日経平均は7月後半に史上最高値を更新したものの、8月初旬には今度は史上最大の下げに見舞われました。

日銀が政策金利を引き上げたこと、および米国で再び(三たび?)景気後退懸念が台頭したことが主な要因と考えられます。

その後は月末に向かって少しずつ株価の水準が切り上がる展開となり、安堵感も広がりましたが完全に警戒心が消えたわけではありません。
景気の現状を巡る神経質な動きは9月以降にも引き継がれています。

日経平均は8月の騰落率は▲1.16%でした。
史上最大の下げを記録した月の下落率としてはかなり小幅なものに思われますが、初旬に株価が大きく下落した後は徐々に値を戻す展開となりました。

8月末の日経平均の終値は38,647円、それに対して最も値下がりした8月5日の安値は31,156円までありました。
そこから月末にかけてかろうじて値を戻した、というのが正直なところです。
マーケット参加者の心理状況は、8月を通じてかなり厳しい月だったと想像されます。