全体相場の振り返り
大荒れとなった8月に続いて、東京株式市場は9月も激しい値動きが見られました。

9月上旬の相場は半導体株を中心に需要不振との見方が広がり、株価は軟調な状態が続きました。
しかし中旬から下旬にかけては、米国の金融政策と日本の自民党総裁選を巡って上昇含みの動きに転じました。

日経平均は1か月間で大きく下がって上がって、結果的に9月末は4万円の大台目前まで上昇しています。
ボラティリティ(変動性)のきわめて高い、荒っぽい値動きが続いています。

9月は記録づくめの月となりました。
この夏の世界の気温は2年連続で史上最高を更新しました。
ロサンゼルス・ドジャーズの大谷翔平選手は史上初めて、1シーズンで50本塁打・50盗塁を達成しました。
世界最高の米メジャーリーグの歴史でも誰も達成したことのない偉業です。

大相撲秋場所(9月場所)では、二所ノ関部屋の関脇、大の里関が14日目に13勝1敗で2度目の優勝を決め、新入幕から9場所目の優勝を成し遂げました。
場所後には大関昇進が決まり、史上最速のスピード出世を果たしました。

スポーツ界の目覚ましい活躍とは裏腹に、日経平均の9月の騰落率は▲1.89%でした。
8月初旬に1日の値幅で史上最大の下げを記録して以来上下の値動きが大きくない、これで3か月連続での下落となりました。