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2019年11月5日
半導体セクターがリードする世界同時株高、ついに米国が史上最高値を更新
◎日経平均(1日大引):22,850.77(▲76.27、▲0.33%)
◎NYダウ(1日終値):27,347.36(+301.13、+1.11%)
【鈴木一之の負けない株式投資】半導体セクターがリードする世界同時株高、ついに米国が史上最高値を更新
鈴木一之です。本当に早いもので11月になりました。9月下旬から世界中に興奮と熱狂を届けてきたラグビーW杯も、南アフリカの優勝で幕を閉じました。
しばらくはその感動の余韻にひたっていたいところですが、9月から10月にかけて相次いで襲来した台風の傷跡はそこかしこに残っています。床上浸水、家屋の損壊の被害から人々の生活を修復してゆくのはたいへんです。時間も人手もかかります。
それでも少しずつ前に向かって進み始めています。被害に遭われたすべての方に一日も早く元の生活が戻りますようお祈り申し上げます。
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先週も株式市場はおおむね上昇を続けました。日経平均は週足では4週連続で上昇しましたが、ローソク足で描けば小さな陰線となります。指数上ではわずかに気迷いムードが残りました。
米国に続いて日本でも決算発表が本格的にスタートしました。マーケットの反応としては、よい決算には素直に反応して株価が上昇するケースが目立っています。悪い決算に対しても「悪材料出尽くしで買われる」という例が増えています。
マーケットに充満していた「なぜ今、株価は上昇しているのか」という疑問は徐々に解消しつつあるようです。日本でも盛んに発表されるようになった7-9月期の企業業績は、想像されていた以上に良好のようです。
企業業績(決算の内容)と株価の関係には、特定のパターンというものはありません。何通りかの組み合わせがあります。
(1)決算がよい(△)→株価が上昇(△)
(2)決算がよい(△)→株価が下落(▼)
(3)決算が悪い(▼)→株価が下落(▼)
(4)決算が悪い(▼)→株価が上昇(△)
ここまでの決算発表では、小型株、およびバリュー株の中には、(1)決算(△)→株価(△)のパターンが数多く見られます。
同じく大型株の中には、(4)決算(▼)→株価(△)のパターンがいくつも見られます。どちらに転んでも株価は上昇するという銘柄がかなり見られました。
意外なことに、ここ数四半期にわたってかなりの数にのぼった、(2)決算(△)→株価(▼)のパターンが減っています。
決算は良好なのに株価は急落するというケースは、アルゴリズム取引の影響がかなり大きいと指摘されていましたが、今回の決算発表ではそのような例は(絶無ではありませんが)ずいぶんと減っています。その事実だけでもマーケットが少し安定してきたと考えることができます。
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11月3日(日)の日本経済新聞には、日経新聞社による独自の決算集計の速報が早くも掲載されています。それによれば、11月1日(金)までに決算を発表した製造業171社のうち、通期の業績見通しを上方修正した企業が46社、反対に下方修正した企業が125社にのぼるそうです。
この記事を読むだけでは、企業業績は確かに厳しい、苦しいということになります。ただし、これだけ米中貿易紛争をはじめ、経済環境がこれだけ不透明な状況においては、現時点で上方修正を行う企業数が少ないのは仕方のないところです。
肝心なのは決算発表後の株価の反応です。キーエンス(6861)が
(後略)