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2019年10月1日

波乱の8~9月相場を通過して、下半期へ突入

鈴木一之

◎日経平均(30日大引):21,755.84(▲123.06、▲0.56%)

◎NYダウ(30日15:55):26,945.24(+124.99、+0.46%)

 

鈴木一之です。しばらく間が空いてしまい、たいへん失礼いたしました。

 

下半期の初日に当たり、今後は心を入れ替えてもっと頻度を上げて書き込むようにいたします。

 

株式市場は戻り一服の展開となっています。日経平均は金曜日の▲178円に続いて、週明けの月曜日も▲123円と続落しました。

 

9月相場において2日続けて値下がりしたのが初めて(!)なので、それだけで不安になってしまいます。よく考えてみれば、続落したのが月間で初めてという方がよほど不思議なくらいで、それほどまでに9月相場は異例なことが続けて起こった1か月でした。

 

バリュー株の猛烈な逆襲があり、グロース株が頭打ちとなって、一方では世界で最も景気動向に敏感な半導体株だけは高止まりする、という展開が続きました。

 

中東ではドローン爆撃があり、ついに戦端が開かれるかと思いきや、そうはなりません。英国ではジョンソン首相が就任してかなり乱暴な議会運営を行っていますが、事態は膠着したままです。

 

米国ではついにトランプ大統領の弾劾調査が始まりました。景気動向にも明確に下降指標が出ています。マイナス金利が世界を埋め尽くし、欧米をはじめ中央銀行は相次いで利下げに踏み切りましたが、為替市場は動きません。

 

中国は静かです。本日は70周年の国慶節。香港と台湾の民衆の怒りをいかに封じ込めるか、自国経済をいかに軟着陸させてゆくのか、次の10年、20年が問われます。

 

地球環境問題はますます深刻さを増し、「地球温暖化」という生ぬるい言葉づかいすら許されなくなってきました。異常気象に対する非常事態宣言が出される目前にあります。

 

予想屋ビジネスがまるで成り立たない、先行きの予想がほとんど通用しない、新たな事態ばかりに直面します。こういう時はへたな予想はひとまず脇において、ひたすら現状を観察する、事実を確認して真実の断片を拾い集めてゆく、「飛耳長目」に徹することが肝要かと思います。覚悟を決めることにします。

 

(後略)

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鈴木一之